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2005年6月15日 (水)

金正日を包囲せよ!

 北朝鮮に関する様々な問題は2005年に入ってからもなお解決の糸口は見えない状況だ。日本において北朝鮮に関する最も大きな問題は拉致問題であったが、5人の拉致被害者とその家族が全員帰ってきて一段落ついた今、他の拉致被害者の所在の究明を要求しても、譲歩したつもりになっている北朝鮮が応じることはないだろう。その拉致問題に変わって今年に入って表面化してきたのは彼の国の核開発問題である。以前から核開発については憶測が飛び交っていたが、北朝鮮政府が正式に核開発を行っていることと、更に核兵器の製造にも着手していることを公表したので世界は騒然となったのである。拉致問題は人道的に許されない問題だが、被害人数が数十人と少ないので、世界各国の間で検討するほど大きな問題ではない。それに対して核開発問題は世界各国が全て重く受け止めて考えなければならない問題であり、その中で非核宣言国である日本は大きな働きをしていかなければならないだろう。

 しかしながら北朝鮮の強硬外交によって、北朝鮮との唯一の対話手段である六カ国協議が開催不可能な状況になってしまっている。これが日本などの国々の悩みの種になっているのである。北朝鮮を「悪の枢軸」と呼び最も激しく対立している米国では、金正日に対してブッシュ大統領が「ミスター」の敬称を付けて呼ぶなど展開から目を離せないが、実質上の進展はほとんどないに等しい。ブッシュ大統領が融和の姿勢をとってライス国務長官が北朝鮮に対して従来の強硬発言をするという矛盾した姿勢は、劇団型犯罪でよく使われる手口にそっくりで見ていて面白いものではあるが。

 北朝鮮に対しては、六カ国協議で全部の国が揃ってから話し合いを始めましょう、なんていうのんびりした姿勢をとっていては何も事態の進展は見られない。そもそも六カ国協議の参加国が米国以外は北朝鮮の周辺国であるという状態である。周辺各国では盛り上がっているが、何の関係もない欧州などでは全くと言っていいほど関心がないのではなかろうか。北朝鮮が核開発という世界の安全保障に関わる問題を提起してきた今、一部の国だけで対話するというのは甘すぎるのだ。世界の国々に北朝鮮問題をもっと身近に感じてもらうように、この問題は国連の会議に回してしまうべきなのである。もう金正日を甘やかしていてはいけないのである。

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