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2005年6月12日 (日)

こら、好き嫌いをするな!

 冷戦時代の下で行われた広大無辺な宇宙開発計画は、冷戦の終結と共に縮小規模にあるが、技術の平和的利用への夢がふくらむロボット産業は急激に進歩してきている。その進歩の先端を行くのはもちろん技術大国である日本だ。日本人は人間の身近で暮らすロボットの存在を夢見て育ってきた。鉄腕アトム、鉄人28号、アラレちゃん、ドラえもん、、、これらの日本人のロボットへの憧れが現在の高い技術水準の原動力になっていることは言うまでもない。ロボット産業こそ「夢の産業」なのである。

 ところで、漫画やアニメに描かれたロボットには概して人間と同様の五感機能が備わっているのであるが、実際に現在のロボット工学で実現するのが難しいと言われているのは味覚と嗅覚だそうだ。触覚、聴覚、視覚などは物理的な法則によっているので実現しやすいが、個々の好みなどで千差万別となる味覚、嗅覚については実現が難しかったのだろう。しかしNECシステムテクノロジーは、三重大学生物資源学部の橋本教授の研究室と共同研究を進めていた、味覚を備えたパートナーロボット「健康・食品アドバイザーロボット」を開発したと発表したという。

 味覚を備えたロボットが誕生したと聞いて、私はロボット工学の技術が着実に人間の身体の機能を忠実に摸したものへと近づいてきていることを実感せずにはいられない。しかしこの工学によって人工的に作り出す味覚というものは一体何を好んで、何を嫌うようになるのだろうか。科学的には、旨み成分として有名な「グルタミン酸」を美味しさの基準にするだろうことが考えられるのだが、それが全く含まれていない食べ物だと「まずい」とでも言うのだろうか。逆にロボットの味覚は単純で、「味の素」を加えればどんな料理も美味しいと言ってくれるかもしれないが。

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