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2005年6月 8日 (水)

長者番付を廃止させるな

 政府税制調査会は1日、確定申告で所得税が1000万円を超えた高額納税者の氏名や税額などを公示する制度を2006年(05年分)から廃止する方針を固めた。4月から施行された個人情報保護法の影響で納税額なども個人情報にあたるため廃止になったそうだ。この長者番付は過去に何度も廃止が検討されてきたが、個人情報保護法に触れるという理由で今度こそ廃止になるのだろう。ところで、この羨望や嫉妬の的にしかならなさそうな長者番付は一体社会の中でどのような役割を果たしているのだろうか。

 長者番付は国民の義務である税金を多く納めた高額納税者を表彰するというところが起源なのかもしれないが、実際の社会の中ではもっと実用的な役割を果たしている。それは脱税者チェック機能である。長者番付を公表しておけば、「あの人は普段から贅沢な生活をしていて大きな屋敷も構えているのに、長者番付には載っていない」という市民の素朴な疑問から脱税者が判明する可能性が十分にあるのだ。実際に一昔前の長者番付制度には、情報提供者に対して報償金を脱税発見額に応じて支払う「第三者通報制度」も導入されていたほどである。

 実際に今の長者番付にも載っているはずなのに載っていない怪しい人物は山ほどいる。九州を代表する大手企業麻生セメントの経営者の一族である麻生太郎が載っていないことや、北陸で権勢を誇った田中角栄の娘の田中真紀子が載っていないことは怪しすぎるのである。納税は国民の義務だ。その義務から逃れる者がいるということは断じて許してはならないのである。

 一方で自分が金持ちであることを自慢したいがために長者番付に載ることを目標にしていた人もいるかもしれないのだ。私もできるなら一生に一度くらいは長者番付に載ってみたかったのである。

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