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2005年6月 7日 (火)

変わる日本、伝えたい不変の心

 今朝、私はいつものようにニュースを見ていた。私が毎朝見ているのは、日本テレビ系の「ズームインSUPER」だった。ニュース番組としては内容の解説もしっかりしていて、毎日見るのであった。ちなみに「ズームイン」は司会が福留功男さんの頃から見ている。

 ニュースは丁度ヨットで世界横断に成功した史上最高齢のおじいさんのことを取り上げていた。71歳になるそのおじいさんは快活に話し、しかも受け答えはとってもユーモアに富んでいた。早い話、とても元気で若いのである。ニュースは生中継でつながっているおじいさんに旅したヨットの中を説明してもらっていた。ヨットの中の生活感溢れる様子が説明された後、最後に取材していたアナウンサーはおじいさんに「最近の若者に何か一言ありますか」みたいなことを聞いた。その瞬間、おじいさんはそれまでの明るい表情から厳しい表情に突然変わり、やや口どもりながら次のようなことを話した。
「今の若者はニホン人ではなくニッポン人でなくてはならない」
「今から60年前、日本の子供たちは少年兵として駆り出されていた」
「今の若者は欧米に比べて気概が劣っている」
突然厳しい表情で喋ったおじいさんに、アナウンサーと司会は気圧されて二の句が継げない状態のまま、次のニュースへと移るしかなかったようだった。その時、朝の寝ぼけた状態だった私は、このおじいさんの話を聞いてその後一日中考えていたのだ。おじいさんは一体今の若者に何を伝えたかったのだろうか、と。

 私が一番気になったのは「少年兵」という言い回しである。60年前の子供たちは戦争という時代に翻弄されて生きていた。勉強を受けることもままならず、ある程度成長したら兵士として駆り出される時代である。おじいさんはその激動の時代の中でもなお、必死に生きた当時の子供の姿を強調したかったのではないだろうか。あの時代から60年、平和な時代に教育を何不自由なく受けられるようになった現代の子供たちが、「人権」の名の下に権利だけを訴える様子を苦々しく思っていたに違いない。今一つ最後に現代の子供に対して「甘ったれるな!」とでも叱咤したかったのかもしれない。「ニッポン」という大きな話をしている以上、他にも何か訴えたいことがあったかもしれないが、私にはおじいさんの言葉がその生きた年輪の重みと共に深く感じられたのだった。

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