« 八つ当たりしか知らない馬鹿 | トップページ | 大魔神を魅了した魔性の女 »

2005年5月27日 (金)

擦れ違う日中の思惑

 先日、日本を訪問した中国の呉儀副首相が小泉首相との会談をドタキャンして国に帰ってしまうという珍妙な出来事が起こった。青い服を着たデブのババアが小泉首相をすっぽかして帰ったということだけだと、私は当初ニュースでこの事件を見た時にそう思ったのだが、よくよく考えてみるとこの珍事はこれからの中国の反日デモ後の新たな対日政策の方向性を示すものと考えられるのではないだろうか。

 中国で巻き起こった反日デモは、その過剰な振る舞いが国際社会の関心を惹く羽目になった。国際世論のほとんどが中国の振る舞いを非難し、日本を擁護する論調で統一されたことが中国側にすれば意外だったことだろう。その反日デモを最終的には中国政府が鎮圧するという形になったのだが、中国政府にしてみればこの措置が日本の意図に屈することとして屈辱的に映っていたのかもしれない。反日デモは沈静化し、日中関係は修復の方向へ向かうかと期待されたのだが、中国側は日本に負けたような形のままで終わらせることを潔しとしなかったのであろうか、靖国問題に関する発言を再び棚上げすることで今回の呉副首相のドタキャン劇の理由とし、日本に対する優勢な批判的立場を取り戻そうとしたのである。

 しかしこの問題に対する日本政府の対応は冷静沈着そのものだった。副首相のドタキャンに対して政府閣僚は厳しく批判することを控えたのである。中国側にしてみればこのドタキャンで日本の反中世論を煽り、日中の歴史問題を再び泥沼のような議論に発展させて国際世論を日本に不利な状況へとリードしようとしたのであるが、日本が相手しないという態度をとったことで、またもや外交上大人気ない中国を全世界にさらしてしまった。
そこまでして中国が日本に対する批判を止められない原因は中国国民の不満を常に国外へと向けていなければならないという事情にもよるのだろう。日本側としては、今回の冷静な応対のように「大人の態度」で臨むことが国際世論を味方に付ける方法であるかもしれない。

|

« 八つ当たりしか知らない馬鹿 | トップページ | 大魔神を魅了した魔性の女 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/56846/848497

この記事へのトラックバック一覧です: 擦れ違う日中の思惑:

« 八つ当たりしか知らない馬鹿 | トップページ | 大魔神を魅了した魔性の女 »