« 電脳世界の闇に飲まれた男と少女 | トップページ | 忍び寄る日本産業衰退のシナリオ・後編 »

2005年5月13日 (金)

忍び寄る日本産業衰退のシナリオ・前編

 ※今から言う話はあくまでも仮説である。その点に留意して読んで欲しい。

 日本を代表する企業と言えば間違いなくトヨタである。日本が戦後に高度経済成長を果たしたときもその経済成長を牽引したのはトヨタを始めとする自動車企業だったし、最近の不況に喘いでいる日本企業の中で尚も世界の大手企業として成長を止めないのはトヨタくらいなものである。

 ところで皆さんは2007年問題という言葉を知っているだろうか。パソコンの日付表示の不具合で話題となったのは2000年問題だったが、残念ながらそれとは全くの別物である。
かつて日本は二度のベビーブームを経験した。その一回目のベビーブームの時期に生まれた世代を「団塊の世代」という。今の60歳前後の初老の方々がその団塊の世代にあたる。この世代は戦後の高度経済成長を支え、海外諸国から日本人をして「企業戦士」と言わしめたほどよく働いた人々であった。しかし団塊の世代の労働者はあと数年で定年を迎え、長年勤続してきた会社を辞めていく。その退職が2007年から始まることから2007年問題と呼ばれているのである。

 一方で現在、アメリカに製造業を中心にした不況が襲いかかっているのをご存じだろうか。日本の高度経済成長期にアメリカの自動車産業が大打撃を受けたのは有名な話だが、今アメリカの自動車産業は再び打撃を受けているのである。その原因はアメリカ自動車産業の国際市場競争力の低下である。トヨタなどが新しいエコカーなどの最新技術を駆使する中で、アメリカの自動車産業はその流れに乗り遅れたのである。
その結果、アメリカの自動車産業はどうなったか。産業都市で有名なデトロイトの工場で閉鎖が相次ぎ、失業者が溢れたのである。アメリカにホームレスというイメージは似合わないかもしれないが、公園などで浮浪生活を送っている事情は日本と何ら変わらない。
そして現在アメリカの第二次産業(製造業)は急速に衰え、労働力の多くが第三次産業(サービス業など)に移行しているのである。
果たして製造業の不振に苦しむアメリカと日本の関係とは一体何だろうか。

|

« 電脳世界の闇に飲まれた男と少女 | トップページ | 忍び寄る日本産業衰退のシナリオ・後編 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/56846/848352

この記事へのトラックバック一覧です: 忍び寄る日本産業衰退のシナリオ・前編:

« 電脳世界の闇に飲まれた男と少女 | トップページ | 忍び寄る日本産業衰退のシナリオ・後編 »